2017年06月24日

テレビレビュー『明石家紅白!』さんま版紅白歌合戦

明石家さんま ベスト・コレクション - 明石家さんま
明石家さんま ベスト・コレクション - 明石家さんま
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‘16年11月~ 不定期放送
出演:明石家さんま
放送局:NHK

NHK初・さんまの冠番組で、「紅白」という名の通り、
複数のアーティストをゲストに招いた音楽番組です。
音楽番組とは言っても、司会がさんまなので、
やっぱりトークが中心のバラエティーになっています。

こういったバラエティー色の濃い音楽番組といえば、
ダウンタウンの『HEY! HEY! HEY!』がそのはしりだったと思うんですが、
そもそも『HEY! HEY! HEY!』も最初にMCのオファーがあったのは、
さんまだったという話も聞いたことがあります。
(真相は定かではありませんが)

私が観たのは、今月放送された再放送の『拡大版』というもので、
2時間以上の長い番組だったので、最初は付き合いのつもりで観ていましたが、
(妻が録画していたものを観ていたので、最初から自発的に観たわけではない)
おもしろくて、ついつい最後まで観てしまいました。

さんまの凄いなぁと思うところは民法であれ、NHKであれ、
自分のポリシーを曲げないところで、
何よりも「おもしろさ」を番組作りの1番の柱にしています。
だからこそ、さんまの番組は、どこでやっても「さんまの番組」になるんですよね。

番組の構成として1番おもしろいと思ったのは
ゲストもさんまが自ら選んだというところで、
さんまが興味を持ったアーティストだからこそ、トークで色々引き出せる
という良さがあると思います。


ちなみに、1回目の主なゲスト出演者は、
泉谷しげる、八代亜紀、槇原敬之、いきものがかり、ピコ太郎など、
年代的にもジャンル的にも幅広い人選で、
音楽的な観点から言ってもおもしろい番組でした。

これを読んでこの番組を観てみたいと思った方は、
6月26日(月)(19時30分~)に第2回の放送があるので、ぜひ観てみてください。
※第2回のゲスト出演者:阿木煬子、宇崎竜童、森高千里、三浦祐太朗、三浦大知、Dream Ami、ゆず
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2017年06月22日

小説レビュー『星の王子さま』大人がなくした大切な何か

星の王子さま (ちくま文庫) -
星の王子さま (ちくま文庫) -

初出:‘43年
著者:サン=テグジュペリ
出版社:レイナル・ヒッチコック社(岩波書店)

フランスの作家・サン=テグジュペリによる児童文学です。
有名な作品なので、子どもの頃に読んだという人も多いと思いますが、
私自身は今回、初めて読みました。

何か月か前にテレビの『しくじり先生』で、この本が取り上げられていて、
興味を持ったのがきっかけで手に取ったんですよね。

主人公は砂漠に不時着した飛行士で、その砂漠で一人の王子様と出会います。
王子は自分の星にいたバラと喧嘩をして、星を飛び出し、
様々な星を訪れ、そこで変な大人たちと出会ったんです。

この作品の大半はこの王子が見てきた変な大人たちの話を
主人公に聴かせる物語になっているんですよね。
そして、7番目に訪れた地球で王子はたくさんのバラを見つけます。

王子にとってバラは自分だけのものだと思っていたので、
バラはありふれた花なんだという事実をしってガッカリしてしまうんですが、
落ち込んでいた王子の前に現れたキツネに大切なことを教えてもらうんです。

この物語の概要としては、こんなところでしょうか。
本当はもっと色々なことがあるのですが、ネタバレにも繋がるので、
簡単な概要だけをかいつまんで書いてみました。

児童書とはいえ、海外文学なので、最初は読みにくさも感じましたが、
読んでいけば、すぐに慣れることができました。
特に冒頭がちょっと抽象的でくせがあるんですが、
物語が進むにつれてすぐに明快な印象に変わっていきます。

冒頭で紹介した『しくじり先生』でオリラジのあっちゃんが言っていた通り、
大人こそが読むべき本に感じました。
この作品には、大人になる過程で多くの人がなくしてしまう
大切な感覚が詰まっています。


自分は王子が色んな星で出会った、妙な思い込みに固執した
「変な大人」になっていないだろうかと、
自分を見つめ直すきっかけを与えてくれますし、
なぜ、自分は大事な人やものを「大事」だと思うんだろうか、
という疑問に、この物語が答えてくれるでしょう。


ちなみに、本作は複数の出版社から発行されており、
出版社ごとに訳者が異なります。

訳し方によって、味わいも異なるでしょうから、
それらを読み比べてみるというのも、
世界的に有名な作品ならではの楽しみ方かもしれません。
(ちなみに私が読んだのは、ちくま文庫版で石井洋二郎という方が訳したもの)
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2017年06月21日

書籍レビュー『さっぽろ文庫78 老舗と界隈』札幌の老舗と界隈を知る

【中古】 老舗と界隈 さっぽろ文庫78/札幌市教育委員会(編者) 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店
【中古】 老舗と界隈 さっぽろ文庫78/札幌市教育委員会(編者) 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店

1996年発行
編集:札幌市教育委員会
出版社:北海道新聞社

「さっぽろ文庫」は札幌で生まれた芸術、文化、社会、自然など
多岐に渡る内容をまとめたシリーズで‘77~’02年に札幌市教育委員会が編集、
北海道新聞社から全100巻を刊行しました。


現在はすべてが絶版となっていますが、
その一部が電子文庫として公開されているそうです。
http://www.city.sapporo.jp/kobunshokan/kankobutsu/bunko/

図書館や地域に根差したような企業・団体の事務所を訪れると
本棚には必ずこの「さっぽろ文庫」があり、
以前から興味を持っていましたが、実際に読んだのは今回が初めてでした。

シリーズの第78弾にあたる本書はタイトルのとおり、
札幌市内の「老舗と界隈」にスポットを当てた内容で、
本の構成は都心部から始まり、当時の札幌市内9区の歴史について紹介しています。
(現在は10区。清田区は本書が発行された翌年に豊平区から分区した)

札幌市が携わってるだけのことはあって、
本当によく調べて書かれているのが分かりました。
また、私のように昔の札幌を知らない世代の人が読んでも
よく分かる内容になっています。

ライターとして関わっている方々も道内の出版に携われている方なら、
「あの方が」と思うような著名な方も記事を執筆されており、
資料としてだけでなく、読み物としても魅力的です。

特に個人的に好感を持ったのは、歴史について客観的に伝えるだけでなく、
ライター自身の体験談なども織り交ぜて、
等身大の自分で語っているところがいいんです。
なんとなく、札幌のあったかい感じがよく出た資料だと思います。


本当に私などは勉強不足で知らないことばかりだったんですが、
「あそこはかつてリンゴの産地だったのか」とか、
「あの道を馬車が走ってたの!?」と驚かされてばかりでした。

地元の歴史を知るのは大事なことだと思いますね。
10代や20代の頃はそんなこと、まったく考えていませんでしたけど(^^;

20年も前の本なので、今とはまた状況が変わっているんでしょうけど、
老舗で働く人々、そして、そこを訪れる人々がどんなことを考え、
どのような暮らしをしているのかを垣間見ることができて、
なかなか一言では言い表せないんですが、すごくためになりました。
そして、地元のことがもっと愛おしく感じましたね。

札幌で生まれ育ち、また札幌で本づくりに携わる者として、
こんな素晴らしい本を残してくださった先人たちに深く感謝したいです。
posted by いっき82 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする